捨てられママのはずが、愛し尽くされています~冷徹社長は極上パパ~
 ぞくぞく、と得体の知れない快感が背筋を突き抜けていく。

 甘やかし上手もここまでくるともう毒にしかならない。困るのは私が望んで甘やかされたいとお願いしているわけではなく、涼さんが甘やかしたくて強引な手段に出るという点だった。

「甘やかしすぎ」

「嫌なのか?」

「……そんなことはないけど」

「そう言うだろうと思っていた」

 またうれしそうに言われる。手のひらの上で弄ばれているようでとても悔しい。

 す、と服の中から出て行った手を寂しく思ってしまった。もっと続けてほしかったし、その先のことも心の奥では望んでいた。

(前までは頑張って我慢しようと思ってたのに。……でも、久々に会ったときの夜も結局流されそうになってたっけ)

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