捨てられママのはずが、愛し尽くされています~冷徹社長は極上パパ~
 ないとはまったく言い切れない。私が食事の準備をしているときはふたりでなにかしているし、そうでないときもなにかと鳴は涼さんにちょっかいをかけに行っていた。涼さんも嫌な顔ひとつせず付き合うことから、男同士の話をするときも少なくはなかっただろう。

「なるくん、パパもママもいてうれしい」

 きゅう、と目を細めて笑ったのを見て胸が締め付けられた。

 鳴から三年も父親を奪っていた自分の罪の重さを、久しぶりに突き付けられたようで。

「だからね、ふたりともだいすきなの」

 少しずつ指を握る手から力が抜けていく。

「あ……でもめいちゃんもすき……」

< 237 / 462 >

この作品をシェア

pagetop