捨てられママのはずが、愛し尽くされています~冷徹社長は極上パパ~
 部屋にはキラキラした折り紙や風船で飾り付けが施されている。天井からリボンがぶら下がっていたり、なんとも目に楽しい。

 みんなで食事をとるテーブルにはずらりと料理が並んでいた。ローストビーフにサラダ、グラタンやサーモンのマリネなど、あまり家では食べられないものばかりである。極めつけは中央に置かれた大きなケーキだった。周りの料理がとても豪勢なのに対し、これはやや不格好な仕上がりになっている。一応ショートケーキなのだろう。けれど生クリームにイチゴが半分ほど沈んでいるのはどういうことなのか。これではイチゴを乗せているというより、突き刺しているという方が正しい。

「いつの間に、こんな……」

「ひと月くらい前からだな。鳴にママの誕生日を祝おうと提案してみた」

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