捨てられママのはずが、愛し尽くされています~冷徹社長は極上パパ~
 そんなふたりの姿を見られるのが一番の誕生日プレゼントかもしれないと、わくわくする気持ちを抑えきれなかった。



 最高の誕生日を過ごした夜、鳴を部屋のベッドに運んでから夫婦の寝室に向かう。

「鳴、寝たよ」

「またごねなかったか?」

「今日はそれどころじゃないくらい眠かったみたい」

 以前は三人で涼さんのベッドに寝ていたけれど、今は私と鳴のものも別室に用意がある。もっとも私が自室で眠ることはほとんどなかった。

「だったら、朝まで起きないな」

「……うん」

「今夜は声を我慢しなくてもいいぞ」

「そ、そういうわけには……」

 ベッドの中に引きずり込まれ、涼さんの腕の中に囚われる。この腕の中は心地いいけれど、こんなふうに夜の想像を掻きたてられたあとだと落ち着かない。

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