捨てられママのはずが、愛し尽くされています~冷徹社長は極上パパ~
 はっきりした返答をもらう前に私も涼さんの喉に触ってみた。私と違って喉仏の存在がはっきりしている。全体的にシャープな印象を持たせるくせに、こうして部位だけで見ると意外とがっしりしていた。

 男の人なのだな、ということを強く感じさせられる。

「……あ」

「ん?」

「……痕、付いてる」

 シャツの襟ぎりぎりのところがほんのり赤くなっていることに気付き、少し気まずくなる。

これは先日私が付けたものだった。涼さんが私に付けたがるから、だったらひとつくらい付けさせろとやり返したのだ。結果的に私がひとつしか付けていないのに対し、涼さんは人前で肌を見せられないぐらい余すことなく痕を付けてきた。鳴に「背中に赤いぽちぽちがある」と言われたときはぎくりとしたものだった。

「また付けるか?」

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