捨てられママのはずが、愛し尽くされています~冷徹社長は極上パパ~
 なぜ、私が年上の恋人を諭しているのだろう。わがままを言うなら私の方ではないだろうか。しかも、甘えた姿など想像もさせないような人が相手だというから混乱する。

「今度からお酒はほどほどにしないとだめだよ。いつもこうなってるの?」

「今夜はお前がいたせいだ。……酔った」

「……あ、ちょっと」

 だめだと言い続けていたのにまた抱き締められる。

 酒の匂いはしない。ただ、その身体はひどく熱くなっていた。

「涼さん」

「お前も」

 勝手に腕を引っ張られて、涼さんの背中に回されてしまう。抱き締めたいと思う以上に、抱き締められたかったのはわかった。今夜の涼さんは別人のようにわがままで甘えたがりだ。

「これが終わったら、ちゃんとまたいつもの社長に戻れる?」

「…………」

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