捨てられママのはずが、愛し尽くされています~冷徹社長は極上パパ~
 そんなことを幸せそうに言われて、拒める女がいるだろうか。ここまで頑張ってきた私でも、その殺し文句の前では無力だった。

 はあ、と溜息を吐いて――諦める。

「せめてもうちょっとそっちに行こうか」

 寄りかかるようにして抱き締めてくる涼さんを端に押し、ぎりぎり廊下から見えない位置へ移動する。

「誰かが探しに来る前にちゃんと戻ってね」

 軽く背伸びをしてキスをすると、涼さんがびっくりしたように目を見開いた。その顔もまた普段は見られないもので、特別感でいっぱいになる。

「これで満足――」

 した? と聞く前に後頭部を掴まれて唇を奪われる。くぐもった声を漏らしながら涼さんの肩を叩くけれどびくともしなかった。強引に舌で唇を割り開かれ、中にねじ込まれる。

「んん、んんー……っ」

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