捨てられママのはずが、愛し尽くされています~冷徹社長は極上パパ~
 ここに来てから何分経ったかわからないけれど、あと五分くらいならきっと大丈夫に違いない。だからその間、涼さんとたくさんキスをして恋人の時間を過ごそう。忘年会が終わってからまた触れ合う時間を取れるとわかっていても、今、この人に触れられたい――。

(私の方が涼さんの前だとまともじゃない気がする……)

 抱き合って、キスをするだけ。それがこんなにも心地よくてもどかしいなんて知りもしなかった。

 危機感もなにもかも忘れて求め合い、この時間が永遠に続けばいいと願う。

(あとで、もっといっぱい……)

 きゅう、と疼く身体を擦り付けて涼さんの香りと熱を移してもらう。

 その願いが叶えられるまで、そう時間はかからない。



***



「――ってことがあったでしょ」

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