捨てられママのはずが、愛し尽くされています~冷徹社長は極上パパ~
懐かしい過去のことを話すと、涼さんは目を閉じていた。寝てしまったのかと頬を触ってみると、ゆっくりその顔が緩む。ふにゃり、とまではいかないその変化はたしかに鳴の父親らしさを感じさせた。
「覚えていない」
「まあ、酔ってたしね。でも私はきっと一生忘れないと思う」
あのあと、誰にも見つかることなく会場へ戻った。席を外していたことをおかしいと思われることさえなくてほっとしたのを覚えている。
いい出会いがあったとはしゃぐ同僚たちの話はあまり耳に入ってこなかった。本来いるべき場所へ戻った涼さんが、私を見つめていたことに気付いてしまっていたからだ。半端に煽られた身体はそれだけでまた熱くなって、忘年会が終わるまで待つのが大変だった。
「涼さんがお酒に弱いこと、ほかの人は知ってるの?」
「覚えていない」
「まあ、酔ってたしね。でも私はきっと一生忘れないと思う」
あのあと、誰にも見つかることなく会場へ戻った。席を外していたことをおかしいと思われることさえなくてほっとしたのを覚えている。
いい出会いがあったとはしゃぐ同僚たちの話はあまり耳に入ってこなかった。本来いるべき場所へ戻った涼さんが、私を見つめていたことに気付いてしまっていたからだ。半端に煽られた身体はそれだけでまた熱くなって、忘年会が終わるまで待つのが大変だった。
「涼さんがお酒に弱いこと、ほかの人は知ってるの?」