捨てられママのはずが、愛し尽くされています~冷徹社長は極上パパ~
 振り返ると、涼さんがいる。ドアを開けるためについてきてくれたのかと思いきや、一緒に中まで入ってきた。

「なんで涼さんまで?」

「別にどこで待とうと関係ないだろう」

「そんなことないと思うけど」

「もう着替えも終えてドレスも見た。これ以上、離れていなければならない理由があるのか?」

 たしかに、新郎新婦が別室なのは涼さんの言ったことが主な理由だろう。となると、この発言には正当性があるように思われる。

 でも、結婚式において私たちはドがつく素人だ。会場のスタッフからすれば別の理由があるのかもしれない時点で、このわがままを通すのはよろしくないだろう。

「スタッフさんに迷惑がかかるかもしれないし、涼さんは向こうで待ってて」

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