捨てられママのはずが、愛し尽くされています~冷徹社長は極上パパ~
 私だって至極当然の主張をしたつもりなのに、むっとした顔をされる。

「俺もお前の側にいたい」

「鳴じゃないんだから、わがまま言わないの」

「鳴と一緒にするな」

「一緒でしょ。泣くか泣かないかの違いだけで」

「だったら泣くか?」

「怖いからやめて」

 本気ではないだろうけれど、一瞬信じそうになった。この人の冗談はやりかねない危うさを感じさせるから笑えない。

「涼さんはあっち」

「嫌だと言ったら?」

「牧師さんの前で誓ってあげない」

「……それは困る」

「じゃあ――」

「なるくん、パパもいっしょがいい」

 けろっと落ち着いた声が聞こえて、ふたり同時に鳴を見る。

「なるくんと、パパと、ママ。いっしょなの」

「鳴もこう言っている」

< 409 / 462 >

この作品をシェア

pagetop