捨てられママのはずが、愛し尽くされています~冷徹社長は極上パパ~
 唇を引き結んだまま沈黙する涼さんは、過去見たことのない表情をしていた。戸惑い、困惑、疑問、そんなようなものがない混ぜになっている。

(この人もこんな顔をするんだ?)

 また意外な一面を見たことに驚いたせいで、すっと頭が冷えた。

「これまで私たちはうまくやってきたの。父親のあなたがいなくてもね。だからこれからもこれまでと同じようにしましょう。とはいえ父親の権利はあると思うから、鳴に会いたいなら会わせてあげる」

「会わせてあげる? ずいぶんと上から目線だな」

 むっとしたように言われ、一度冷えた頭がまた熱くなる。

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