捨てられママのはずが、愛し尽くされています~冷徹社長は極上パパ~
涼さんはもう一度口を開きかけて、きっと言おうとしたであろう言葉を飲み込み首を横に振った。
「お前の欲しがっていたものが俺ではないとわかったからだ」
「どういう意味?」
「今更昔の話を蒸し返すなと言ったのはお前じゃなかったか?」
答えを濁してそっぽを向いた横顔は、やっぱり鳴の面影を残している。
「……それもそうね。なら、もう聞かない」
普通の夫婦のように、婚姻届を提出した喜びになんて浸らない。夫となった人を振り切るように役所の出口へ向かって歩き出す。
「これで今日の仕事は終わりよね。それじゃ」
「帰るのか?」
「当たり前でしょ。用事は済んだんだから」
「まだ昨日の続きが残っているだろう」
え、と声を上げる間もなく手首を掴まれる。
「お前の欲しがっていたものが俺ではないとわかったからだ」
「どういう意味?」
「今更昔の話を蒸し返すなと言ったのはお前じゃなかったか?」
答えを濁してそっぽを向いた横顔は、やっぱり鳴の面影を残している。
「……それもそうね。なら、もう聞かない」
普通の夫婦のように、婚姻届を提出した喜びになんて浸らない。夫となった人を振り切るように役所の出口へ向かって歩き出す。
「これで今日の仕事は終わりよね。それじゃ」
「帰るのか?」
「当たり前でしょ。用事は済んだんだから」
「まだ昨日の続きが残っているだろう」
え、と声を上げる間もなく手首を掴まれる。