捨てられママのはずが、愛し尽くされています~冷徹社長は極上パパ~
まるで本物の恋人のように、きゅっと握られた手。悔しいことにやっぱり私の胸は騒いでしまう。そのぬくもりが心地よくて、甘くて、切なくて。唇を噛んでいないと泣いてしまったかもしれない。
(……忘れないで。この人にはもう期待しないってこと)
今になって私に接触を図ってきた理由は知らない。でも、鳴のことでないことだけはたしかだ。あの夜出会うまで息子の存在を知らなかったのだから。
となると私が目的だとしか思えないけれど、なんのためなのか疑問が残る。
さっき言った涼さんの言葉が脳裏に浮かぶ。
――どうして私を捨てたの?
――お前の欲しがっていたものが俺ではないとわかったからだ。
(……忘れないで。この人にはもう期待しないってこと)
今になって私に接触を図ってきた理由は知らない。でも、鳴のことでないことだけはたしかだ。あの夜出会うまで息子の存在を知らなかったのだから。
となると私が目的だとしか思えないけれど、なんのためなのか疑問が残る。
さっき言った涼さんの言葉が脳裏に浮かぶ。
――どうして私を捨てたの?
――お前の欲しがっていたものが俺ではないとわかったからだ。