捨てられママのはずが、愛し尽くされています~冷徹社長は極上パパ~
(ファストフードに連れて行ったら棒立ちになってたっけ。冗談かと思ったら違うんだもん、びっくりしちゃった。……あれも三年以上前の話か)

 余計なことまで思い出してまた切なくなった。あの日々はもう戻ってこない。私たちは終わった関係なのだから。

「今もこういう服を着るのか?」

 私に選ばせてくれるのかと思いきや、涼さんは勝手に店内を物色し始める。無造作に掴んだハンガーには、裾が短めのワンピースがかかっていた。

(昔、こういうのばっかり着てたことを覚えてるのかな)

 ちょっと意外に思う。涼さんは自分にも他人にも関心を持たない。私が着ていた服なんて気にしていないと思っていた。

(あの頃の自分がこんな形で報われることになるなんて)

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