甘い恋には程遠い

大神に弁当を渡すと
代わりにジュースを置いてくれた。

慧「なあ、成瀬。」

桃花「何?」

慧「言わないのか?
俺たちが付き合ってる事。」

桃花「わざわざ誰かに
話す事でもないやろ。」

慧「でも、隠してもいずれバレるよ。
バレるよりは先に話した方が
楽なんじゃない?」

大神のこうゆう所が…ほんまに苦手や。

人と壁を作る事で壁が出来る。
大神が自ら作り出すそれと
私が作り出すそれとは同じやない。

きっと、大神には分かれへん。
私という存在が相手にどれだけの
迷惑をかけるか、何も分かってへん。
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