【web版】氷月の騎士は男装令嬢~なぜか溺愛されています~(コミカライズ:男装令嬢が性別を隠して士官学校に入学したら、王子様と騎士様が執着してきます)
「なんだよそれ~」
フェルゼンが少しムッとして僕を見るから肩をすくめる。
「スノウが献上されたとき、隠れてひとりで見に行ったんだ。そのときにベルンに匿ってもらったことがあるんだよ」
説明するとフェルゼンは意外そうに目を見開いた。
「へぇ! シュテルもそんなところあるんだな」
僕らは大理石のベンチに横並びに座った。なぜか自然と中央はベルンになる。
テーブルの上にポケットに詰め込んできたチョコレートを広げると、ベルンとフェルゼンが苦笑いした。
「俺もだよ」
フェルゼンが持ってきたのはショートブレッドだ。
「私も!」
ベルンが肩掛け鞄から取り出したのは、ビン入りのジュースだ。
栓抜きで栓を抜き、コンコンコンと軽快な音を立てテーブルの上に置いていく。
「考えてること一緒だね」
ベルンが笑い僕らも笑う。