【web版】氷月の騎士は男装令嬢~なぜか溺愛されています~(コミカライズ:男装令嬢が性別を隠して士官学校に入学したら、王子様と騎士様が執着してきます)

「なんだよそれ~」

 フェルゼンが少しムッとして僕を見るから肩をすくめる。

「スノウが献上されたとき、隠れてひとりで見に行ったんだ。そのときにベルンに匿ってもらったことがあるんだよ」

 説明するとフェルゼンは意外そうに目を見開いた。

「へぇ! シュテルもそんなところあるんだな」

 僕らは大理石のベンチに横並びに座った。なぜか自然と中央はベルンになる。

 テーブルの上にポケットに詰め込んできたチョコレートを広げると、ベルンとフェルゼンが苦笑いした。

「俺もだよ」

 フェルゼンが持ってきたのはショートブレッドだ。

「私も!」

 ベルンが肩掛け鞄から取り出したのは、ビン入りのジュースだ。

 栓抜きで栓を抜き、コンコンコンと軽快な音を立てテーブルの上に置いていく。

「考えてること一緒だね」

 ベルンが笑い僕らも笑う。
< 420 / 424 >

この作品をシェア

pagetop