【web版】氷月の騎士は男装令嬢~なぜか溺愛されています~(コミカライズ:男装令嬢が性別を隠して士官学校に入学したら、王子様と騎士様が執着してきます)

 ふいに、室内楽の音が大きくなり、王城に振り返る。

「そろそろか」

 フェルゼンが呟いて、ベルンがワクワクした様子で頷いた。

「なにが?」

 僕が問うと、フェルゼンは黙って空を指さした。

 見上げる月夜。

 広がる星空。

 そこを裂いていく光の筋。

 そして花開く大輪の光。

 ドン、と音が遅れて届く。

「花火だ……!」

 思わず呟くと、フェルゼンがドヤ顔で頷いた。
< 422 / 424 >

この作品をシェア

pagetop