【web版】氷月の騎士は男装令嬢~なぜか溺愛されています~(コミカライズ:男装令嬢が性別を隠して士官学校に入学したら、王子様と騎士様が執着してきます)
ふいに、室内楽の音が大きくなり、王城に振り返る。
「そろそろか」
フェルゼンが呟いて、ベルンがワクワクした様子で頷いた。
「なにが?」
僕が問うと、フェルゼンは黙って空を指さした。
見上げる月夜。
広がる星空。
そこを裂いていく光の筋。
そして花開く大輪の光。
ドン、と音が遅れて届く。
「花火だ……!」
思わず呟くと、フェルゼンがドヤ顔で頷いた。