放課後は秘密のキスを
ファースト
親友のめぐちゃんに彼氏ができた。



「悠斗くんと付き合うことになった!」



『え・・・良かったね!』



正直驚いた。
だって好きとか気になってるだとか、そんな話一回もしたことがなかったから。



HRが始まっても授業が終わって昼休みになっても考えることは、めぐちゃんと土居悠斗くんのこと。



授業中、外側の列に座る土居くん。
休み時間になって、めぐちゃんやクラスメイトと楽しそうに話をする土居くん。
そんな彼をじっと見つめた。



「もう、どうしたの?
今日ずっとボーっとしてるよ。」



『あ、うん。ごめん・・・』



「ほら、悠斗くんと涼子と朝倉で一回遊んだじゃん?あれが、きっかけだったのかも。
そのあと、二人で遊びに行ったりとかしてたんだよね。」



『そうだったんだ、知らなかった。』



めぐちゃんはお弁当箱をしまいながら、幸せそうに笑う。



「涼子も彼氏作りなよ!」



『え?ムリだよ!!』
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