放課後は秘密のキスを
私は男の子が少し苦手。
話すことも近くにいるだけでも抵抗がある



「ん~まぁこんな美少女に合う男がいないもんね!」



『違うよ、そういう意味じゃなくて』



「顔立ちは可愛くて、スタイルは抜群!
外見からにじみ出てる清純さ!!」



『ちょっと声が大きいよ、めぐちゃん。』



教室でご飯を食べているクラスメイトが皆私たちを見ている。



「あは、ごめん。
それで?気になる人とかいないわけ!?
私応援するよ!!」



『気になる人・・・』



ちらりとめぐちゃんの後ろに映る土居くんを見つめる。



『いない・・・かな。』



「そっか~できたら教えてよ!」



『うん。』



タイミングよくチャイムが鳴って話は終わった。



「であるから―――」



私、土居くんが好きだったのかな。
だからこんなにモヤモヤして、素直に親友の恋を喜べないのかな。



机の上で腕を組んで下を向いて、グルグルと色んな感情が混ざっていく。
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