放課後は秘密のキスを
「なにそれ!キスマーク!!
誰!!相手は、どこまでしたの!?」



『ちょっと落ち着いて!』



教卓から身を乗り出して顔が近い。



『まって、キスマークって何?』



そんなの心当たり・・・あ。
脳裏に浮かんだのは昨日のこと。



首筋に埋もれる彼。
頬にたまに触れる髪の毛。
チクっと甘い痛み。


まだ覚えてる、昨日の感覚。



「夜這いか!」



皆が私の答えを待つように息をつめた。



『これは、その・・・
腕を枕にして寝てたんだけど、ちょうどボタンが当たって。
それで、かぶれてかいちゃった。』



「なーんだ、つまんないの。」



皆がふぅと息をついて私から視線を外す。
めぐちゃんも自分の席へとまた歩き始めた。



私はというと、ほっと安心したため息をついて自分の席へ帰る。
いつの間にか起きてた朝倉君と目が合ってドキッとする。



今までの聞いてたよね?



でも朝倉君は何もなかったかのようにまた、机に伏せてしまった。
昨日のことも、目が合ったこともなかったかのように―――
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