あたしを撫でる、君の手が好き。
「るみと同じクラスだったのっていつ?年中、年長と、小1、小2。あと、小4?」
あたしの肩に軽く顎を預けてくるあっくんの声が、今までの人生で一番くらいに近くて。ドクドクと胸が騒ぐ。
頬にあたるあっくんの髪もくすぐったくて、あたしはあっくんの腕の中で何度も小さく身動いだ。
「中2のときも同じだったよ。だけど、一緒に写ってる写真があるのは小2までかな」
「そうだっけ」
「そうだよ。小4ぐらいから、あっくんは男子とばっかり遊ぶようになってうちに来なくなったでしょ」
「あー、うん。でもるみも、それくらいから女子としか遊ばなくなったじゃん」
「それは、あっくんが全然遊んでくれなくなったからだよ。急にあたしのこと『シロ』って呼び出して、ペットみたいなもんだって言って雑に扱うようになったし」
「あー、そっか」
「そっか、って何?あたしはあっくんに『シロ』って呼ばれるのは、全然好きじゃなかった」
あっくんにそのことを伝えたことは一度もない。
今だから言える本音を伝えたけれど、それに対するあっくんのリアクションは特になかった。