あたしを撫でる、君の手が好き。

「あたしは、結構ショックだったんだよ……?」

ダメ出しのようにそう言ったら、頭を動かしたあっくんの髪が、あたしの頬を擽るように撫でてきた。


「でも、小学生のときに、るみが女子に呼ばれてたあだ名って『るみちゃん』か『シロちゃん』じゃなかった?」

「そうだけど。女の子の友達に『シロちゃん』って呼ばれるのと、あっくんに『シロ』って呼ばれるのは全然違うよ。幼なじみからクラスメート以下に降格した気分だった。あたしはあっくんのこと好きだったし、余計に」

「そうなんだ」

今さら不満を言ったってどうにもならないんだけど。

あっくんの反応が思っていたよりもあっさりとしているから、少しショックだった。

項垂れて頭を下げると、あっくんがあたしの首筋に少し顔を擦り寄せてくる。

あっくんにされたことに落ち込む気持ちも確かにあるのに、触れられると、結局あたしは絆されてしまう。

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