キミの世界で一番嫌いな人。




翌日、アッキーは私の異変に気づくと、すぐに待ち合わせた公園に来てくれた。

呼び出したのは私。


そして今さっき、すべてのことを話した。



「俺の周りのオンナなんかろくな奴いないからさ。あいつも大人しい顔した悪魔だったってことだ」


「…ううん、普通だよ。…あれが普通の反応なんだよ、」



適当にパーカーを羽織って、下はジャージ姿の私とちがって、アッキーはやっぱりお洒落な私服。

この人の普段着って、たぶん全部がこんな感じなんだろうな…。



「…でも、確かにろくなヤツいないねアッキーの周りの女は。…俺もその1人か、」



笑い声すら元気が出ない。

今にもヘナヘナと、ブランコから落ちてしまいそうだ。



「…いや、お前は違うね。だってお前は男だろ?」



こんなときでもそう言ってくれる友人。

もう涙も出ない。
ありがとう、しか言えない。


それでも明日からは地獄。
あの高校なら、尚更だろう。

生きれるかすらわからない。



「まあ、百発百中いじめの標的にはなると思うよ」


「…明日が俺の命日じゃんか…、」


「ちゃんとお墓参りは行ってあげるから」


「……アリガトウ」



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