キミの世界で一番嫌いな人。




「男の子はあれだけじゃ足りないでしょ?」



さっきもんじゃ焼き食べたばっかなのに…。

お礼を言って帰る準備をしようとした私をストップさせたのも、お母さん。



「制服、もう洗濯に回しちゃったわ。今日は泊まっていきな」


「えっ、でも…」


「男ならウダウダ言わない!!」


「は、はい…!お言葉に!甘えます!!」



了承せざるを得なかった。

初めて友達の家にお泊まりだ。
まさかそれが廣瀬 秋斗の家だとは…。



「人生なにがあるかわからないなぁ…」



今日はちょうど金曜日のため、明日は休み。

夜食程度に作られた軽食をお盆に乗せて、階段をトコトコ上がって案内された場所へ向かう。


そんなアッキーはお風呂中だから、「秋斗の部屋で待ってな」と言われて。



「……うわ、意外」



シックで統一。

アッキーって私服はチャラいとこあるから、もっとピンクとか使ってる部屋だと思ったけど…そうでもないらしい。


すごく整頓されてる。

ベッドがあって勉強机があって、2人がけ用のソファーに、黒色をしたテーブルはピカピカ。



「本もいっぱい…」



アッキー、いつも授業中は寝てばかりのくせに実は学年トップだし。

勉強机にも教材がたくさん乗ってる。

それが彼の本当の部分を見せてくれるみたいで、ちょっとだけ頬が緩んでしまいそうだ。


え、ちなみに私は今日、どこで寝るの…?








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