キミの世界で一番嫌いな人。
秋斗side




まぁ、うん、なんとなくわかってたけど。

そりゃ風呂入って着替えもなければ、俺の服を用意するだろうなって。

そのまま俺の部屋に上がらせるだろうなって。


男友達なんてそんなものだ。



「アッキーの部屋って意外とシンプルなんだね。俺の部屋より綺麗だからびっくりした!」


「…意外は余計」


「あ、ごめん」



ソファーにすわる、俺のスウェット姿のチビ。

サイズが大きいからだぼっとしてるし、なにそれ萌え袖ってやつ?



「アッキーっていい匂いするよなー。香水とか付けてるの?」


「…まぁ、一応」


「でも今日は俺も同じ匂い!へへ、アッキーと同じシャンプーだから」


「……」



なんかこれって、彼氏のシャツを着る彼女的なやつじゃないの?

……いやいやないない。

俺はなに考えてんだよ、こいつ男だぞ。


そうだ、こいつは男だ。

俺のトモダチ。



「あ、そうだ!アッキーのお母さんが夜食作ってくれたから一緒に食べよ!」



こいつさぁ。

よく“一緒に”とか、“分けっこ”とか。


なにおまえ。
お前ってそーいうの誰にでも言ってんの?

それか俺がトモダチだから?

そのまま一緒に寝るとか言い出さないよね?



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