キミの世界で一番嫌いな人。
「ほんと2人揃ってそーいうとこ、だよね」
「意味わかんねぇ」と、軽く微笑みながら立ち上がった藤城サン。
「…まぁ別に、好きにすれば」
本当は俺、この人とずっとこんなふうに話してみたかったのかなって。
俺はいつからか少しずつ思ってた。
「…行くんだろ、チビのとこ」
「あぁ、」
「熊、出るから襲われてしまえよ」
「…さすがにそれはやべぇわ」
俺とこの人。
それすらも繋いでくれて、気づかせてくれたあの熱血馬鹿な俺の親友。
俺だって言っても言い足りないくらい、お前には感謝してるよ。
「あと、チビのファーストキスはたぶん俺だから」
「…いや、たぶん俺だ」
「は?ぜったい俺だよ」
これだけはこいつの弱味として持っておきたかったのに、残念。
いつした?と聞かれて答えれば。
少し驚くように藤城サンは「…あぶねぇ、」と、つぶやいた。
「俺はその1時間くらい前にした」
………は?
それって、チビ通して俺たちは間接キスしたってことにもなるよね?
「…ねぇ、やっぱり殺していい?」
「断る。…それと、その先はしてねぇだろうな」
「残念。しちゃった」
そんな冗談を言えば、これでもかってくらいに睨んでくる。
まぁこれくらいはいいでしょ。