キミの世界で一番嫌いな人。




「アッキー、もうひとつ言っておく」


「…まだあんの」



あんたがそう呼ぶとすごい気持ち悪いけど。

でもいいかな、この2人にだけなら。

ねぇ母さん。
可愛いんでしょ、この呼び方。



「ずっと言いたかったが、…お前、先輩にはいいかげん敬語使えよ」



あー、ほんと面白い。
俺のトモダチってさ、飽きないんだよね。

馬鹿な奴らばかりだよ。


でもこいつはちょっと違うかな。



「先輩?───…ふざけんな、兄貴だろ」



だから今後だって俺は敬語なんか使わないよ。

あんたが怪我したらざまぁって笑ってやるし、チビを泣かされたら俺は何回だってあんたを殴る。


俺たちってそんな関係だろ?……理久。



「さっさと行けよ。スカートがいちばん長くて芋っぽい女の子だからすぐわかるよ」



屋上のドアがバタンと閉まる。

俺はポケットからスマホを取り出して、待ち受け画面を見つめて微笑んだ。



「俺もお前とトモダチになれて良かったよ、チビ」



そこには肩を組むように並ぶ、ふたりの男の写真。

修学旅行のホテルにて、悪戯に笑う俺の隣で涙目になりながらもニッと笑うチビで弱っちぃ男。


初めてのトモダチと撮った、2ショット。








< 302 / 317 >

この作品をシェア

pagetop