キミの世界で一番嫌いな人。
いいかげん少し短くしたら?と、毎回思うスカート丈。
入学したての1年かっての。
そんなあたしと同じ制服を着た友達が、なぜあんなにも超絶イケメンに抱きしめられているのか。
あんた、廣瀬さんの次はあの人!?!?
次から次に羨ましすぎんのよバカ!!
「先輩…っ、」
でも、涙を流しながら嬉しそうに笑って彼の首へと腕を回す青葉は。
見たことないくらいに幸せそうだったから。
まぁいいか、なんて親友ながらにも思ってしまったり。
「もー!ほら退いた退いた!」
「ちょっと~!今いいとこなのに!」
「あたしが青葉からたーっぷり話聞いといてあげるから!ほら解散!!」
ぞろぞろと女子生徒たちは肩を落として帰ってゆく。
また3年でも同じクラスになれたらいいなぁ、青葉と。
あたしの雪玉を顔面キャッチしてくれるのなんか、あんただけだっての。
「…ったく、あたしに感謝してよね」
校庭脇のふたつの影は、ゆっくり近づいて重なった。
それを女子生徒みんなが見てたわよ?なんて言ったら、あんたぜったい爆発するでしょ。