キミの世界で一番嫌いな人。




いいかげん少し短くしたら?と、毎回思うスカート丈。

入学したての1年かっての。

そんなあたしと同じ制服を着た友達が、なぜあんなにも超絶イケメンに抱きしめられているのか。


あんた、廣瀬さんの次はあの人!?!?

次から次に羨ましすぎんのよバカ!!



「先輩…っ、」



でも、涙を流しながら嬉しそうに笑って彼の首へと腕を回す青葉は。

見たことないくらいに幸せそうだったから。


まぁいいか、なんて親友ながらにも思ってしまったり。



「もー!ほら退いた退いた!」


「ちょっと~!今いいとこなのに!」


「あたしが青葉からたーっぷり話聞いといてあげるから!ほら解散!!」



ぞろぞろと女子生徒たちは肩を落として帰ってゆく。


また3年でも同じクラスになれたらいいなぁ、青葉と。

あたしの雪玉を顔面キャッチしてくれるのなんか、あんただけだっての。



「…ったく、あたしに感謝してよね」



校庭脇のふたつの影は、ゆっくり近づいて重なった。

それを女子生徒みんなが見てたわよ?なんて言ったら、あんたぜったい爆発するでしょ。



< 309 / 317 >

この作品をシェア

pagetop