キミの世界で一番嫌いな人。




でも、なんだろう…。

あのふたりを見ていたら、離れていたものがやっと繋がった、そんなふうに思えてしまった。

誰にも近寄れないような絆が2人にはあるようにも見えて。


でもすこーし悪戯心が発生した山崎 凛は。

コソコソとバレないように見つからないように、ふたりの傍へと近づいてみたのです。


うわ……、近くでみるとよりいっそうイケメンすぎじゃない?

………っていうか、



「……戦から生還でもしてきたの…?」



なんでそんなに血だらけなの…!?
ボロボロなの!?

怖すぎるんですけど!!

それすらも青葉は笑って見つめてるし!!
なんなのあの子!!


そんなあたしの反応など知るよしもなく。


イケメンはじっと、青葉を愛しげに見つめて。



「青葉。」



名前を呼んで、再び抱きしめた。

そんな彼もまた幸せそうに笑う。




「俺はお前が世界で一番……、大嫌いだ。」




………はい?


ちょっと話の流れが全然わかんない。

それに青葉も、なんでまた嬉しそうなのよ…。


そして“先輩”と呼ばれた男は、続けて言った。



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