新妻の条件~独占欲を煽られたCEOの極上プロポーズ~
「はいっ、私が日野戸紅里です」
「わたしは、ムッシュー・ユウキにたのまれました、うんてんしゅのバルトといいます。どうぞ、のってください」
バルトさんが後部座席のドアを開けた。
人に車のドアを開けてもらうなんて初めてで、一瞬ポカンとしてからキャリーケースを持ち上げようとしたところをバルトさんに止められる。
「はこびますよ」
「ありがとうございます!」
バルトさんはお礼を言う私に微笑み、キャリーケースをトランクに収めた。
後部座席に腰を下ろしたところで、外側からバルトさんがドアを閉め、運転席へ回ってくる。
「しゅっぱつ、します」
運転席から私の方を振り返り、ニコッと笑ったバルトさんは車を発進させた。
もうすぐ雪丸に会える。
コート・ダジュール空港を離れ、車は海沿いを走っている。
牧場は海が見える場所にあると、雪丸はうれしいかも。毎日、潮の香りに慣れ親しんでいたから。
もうそろそろ着く?
雪丸に会いたくてソワソワしている私の目に、ヨーロッパの美しい建物が見えてきた。
街中? ここを抜けたら牧場に行けるのかな。考えていたより牧場は空港から離れているのかもしれない。
そう思った矢先、車が停まり、バルトさんが運転席から離れた。
後部座席のドアが開き、困惑している私に「つきました」とバルトさんは告げる。
車から下りて見えるのは、重厚な石造りの建物。
「ここはどこですか? 牧場じゃないように……」
「ミスター・ユウキが、まっています」
当惑しっぱなしの私の問いには答えず、バルトさんはトランクからキャリーケースを出して、馬主の結城さんが待っているという場所へ案内する。
「わたしは、ムッシュー・ユウキにたのまれました、うんてんしゅのバルトといいます。どうぞ、のってください」
バルトさんが後部座席のドアを開けた。
人に車のドアを開けてもらうなんて初めてで、一瞬ポカンとしてからキャリーケースを持ち上げようとしたところをバルトさんに止められる。
「はこびますよ」
「ありがとうございます!」
バルトさんはお礼を言う私に微笑み、キャリーケースをトランクに収めた。
後部座席に腰を下ろしたところで、外側からバルトさんがドアを閉め、運転席へ回ってくる。
「しゅっぱつ、します」
運転席から私の方を振り返り、ニコッと笑ったバルトさんは車を発進させた。
もうすぐ雪丸に会える。
コート・ダジュール空港を離れ、車は海沿いを走っている。
牧場は海が見える場所にあると、雪丸はうれしいかも。毎日、潮の香りに慣れ親しんでいたから。
もうそろそろ着く?
雪丸に会いたくてソワソワしている私の目に、ヨーロッパの美しい建物が見えてきた。
街中? ここを抜けたら牧場に行けるのかな。考えていたより牧場は空港から離れているのかもしれない。
そう思った矢先、車が停まり、バルトさんが運転席から離れた。
後部座席のドアが開き、困惑している私に「つきました」とバルトさんは告げる。
車から下りて見えるのは、重厚な石造りの建物。
「ここはどこですか? 牧場じゃないように……」
「ミスター・ユウキが、まっています」
当惑しっぱなしの私の問いには答えず、バルトさんはトランクからキャリーケースを出して、馬主の結城さんが待っているという場所へ案内する。