新妻の条件~独占欲を煽られたCEOの極上プロポーズ~
「紅里、フランスの水は石灰分を多く含むからおいしくない。とくに君のように北海道の大自然のおいしい水に慣れた子にとってはまずいはずだ。これからはペットボトルのミネラルウォーターを飲んだ方がいい」
「たしかにおいしくなかったかも……」
しかし喉が渇きすぎて、街へ戻るまで耐えられそうもなかった。
「腹を壊すことはないと思うが、あったら遠慮なく言ってくれ。薬をあげるから。君には驚かされてばかりだな」
「別に驚かしているわけじゃ……」
「行こうか」
ふっと笑みを漏らした瑛斗さんは私を促し、歩きだした。
翌日、レナさんは十一時にやって来た。
私はリビングで瑛斗さんから借りた馬の写真集を見ているところだった。
「あら、瑛斗は?」
レナさんは今日もエレガントなレモンイエローのワンピースだ。ハイヒールはラベンダー色で、私が座っているソファへ近づいてくる。
「瑛斗さんは急用で出かけましたが……」
私は腰を上げて答えた。
「急用で……。わかったわ。さて、まず今日はショッピングへ行きましょう」
「えっ? ショッピング……ですか?」
「もちろんよ。服装が昨日とほぼ一緒じゃない。瑛斗も言っていたでしょう? 滞在中、不便のないように服をいろいろ揃えるようにって」
昨日牧場からモナコに戻り、海沿いのカフェでお茶をしたときの会話を思い出した。
「わかりました。ちょっと待っててください。バッグを持ってきます」
自室へ取りにいこうとする私にレナさんが口を開く。
「あら、お金なら必要ないわ。バッグは邪魔になるから、あなたは手ぶらでいいわ」
「お金が必要ない……ですか……?」
「ええ。だって、おそらくあなたの持っている金額では足りないもの。瑛斗の指示だから彼が出すわ。そう言っていたし。行きましょ。時間が足りなくなるわ」
レナさんは奥から現れたコレットさんになにかを告げて、私を玄関へと促した。
「たしかにおいしくなかったかも……」
しかし喉が渇きすぎて、街へ戻るまで耐えられそうもなかった。
「腹を壊すことはないと思うが、あったら遠慮なく言ってくれ。薬をあげるから。君には驚かされてばかりだな」
「別に驚かしているわけじゃ……」
「行こうか」
ふっと笑みを漏らした瑛斗さんは私を促し、歩きだした。
翌日、レナさんは十一時にやって来た。
私はリビングで瑛斗さんから借りた馬の写真集を見ているところだった。
「あら、瑛斗は?」
レナさんは今日もエレガントなレモンイエローのワンピースだ。ハイヒールはラベンダー色で、私が座っているソファへ近づいてくる。
「瑛斗さんは急用で出かけましたが……」
私は腰を上げて答えた。
「急用で……。わかったわ。さて、まず今日はショッピングへ行きましょう」
「えっ? ショッピング……ですか?」
「もちろんよ。服装が昨日とほぼ一緒じゃない。瑛斗も言っていたでしょう? 滞在中、不便のないように服をいろいろ揃えるようにって」
昨日牧場からモナコに戻り、海沿いのカフェでお茶をしたときの会話を思い出した。
「わかりました。ちょっと待っててください。バッグを持ってきます」
自室へ取りにいこうとする私にレナさんが口を開く。
「あら、お金なら必要ないわ。バッグは邪魔になるから、あなたは手ぶらでいいわ」
「お金が必要ない……ですか……?」
「ええ。だって、おそらくあなたの持っている金額では足りないもの。瑛斗の指示だから彼が出すわ。そう言っていたし。行きましょ。時間が足りなくなるわ」
レナさんは奥から現れたコレットさんになにかを告げて、私を玄関へと促した。