新妻の条件~独占欲を煽られたCEOの極上プロポーズ~
その後ほかのショップも回り、ショッパーバッグは持ちきれないほど増えていった。両脇にぶら下げながら、前を歩くレナさんにパタパタと小走りで近づく。
「レナさん、もうお買い物は十分だと思います」
総計金額はもはや記憶ができないほどになっており、後でレシートをもらおうといちいち覚えるのは断念した。
ひと財産使ってしまったように思え、ゾッとして背筋が凍りつきそうになる。
「まだよ。服に似合うヒールを選ばなきゃ。ショップはすぐそこよ」
彼女は意気揚々と前方を指で示し、私を促した。
「さてと、無難な色のヒールを選びましょう。まず白と……黒、後はベージュね。ベージュは脚が長く見えるのよ」
レナさんはずらりと並んだヒールの中からひとつ持ってくるように店員に指示をして、私をソファに座らせる。
店員が持ってきたヒールはとても華奢で、十センチはあるだろうか。
「レナさん、こんな高いのは履いて歩けません」
「大丈夫よ。ほら、スニーカーを脱いで。靴下もね」
仕方なく靴と靴下を脱いだ。
「どうぞ。履いてみて」
エナメル素材のベージュのヒールが足もとに置かれ、こわごわと足先を入れてみる。
ヒールの部分がポキッと折れないか心配だ。
「いいわね。立ってみて」
言われた通りに、ヨロヨロとソファから立ち上がってみるが、生まれたばかりの小鹿のように両脚がガクガクと震えて困惑する。
「こんなに高いのは無理です」
「無理じゃないの。これくらい履きこなせないと。私なら走れるわよ」
レナさんの信じられない言葉に、私はギョッとして目をむく。
「レナさん、もうお買い物は十分だと思います」
総計金額はもはや記憶ができないほどになっており、後でレシートをもらおうといちいち覚えるのは断念した。
ひと財産使ってしまったように思え、ゾッとして背筋が凍りつきそうになる。
「まだよ。服に似合うヒールを選ばなきゃ。ショップはすぐそこよ」
彼女は意気揚々と前方を指で示し、私を促した。
「さてと、無難な色のヒールを選びましょう。まず白と……黒、後はベージュね。ベージュは脚が長く見えるのよ」
レナさんはずらりと並んだヒールの中からひとつ持ってくるように店員に指示をして、私をソファに座らせる。
店員が持ってきたヒールはとても華奢で、十センチはあるだろうか。
「レナさん、こんな高いのは履いて歩けません」
「大丈夫よ。ほら、スニーカーを脱いで。靴下もね」
仕方なく靴と靴下を脱いだ。
「どうぞ。履いてみて」
エナメル素材のベージュのヒールが足もとに置かれ、こわごわと足先を入れてみる。
ヒールの部分がポキッと折れないか心配だ。
「いいわね。立ってみて」
言われた通りに、ヨロヨロとソファから立ち上がってみるが、生まれたばかりの小鹿のように両脚がガクガクと震えて困惑する。
「こんなに高いのは無理です」
「無理じゃないの。これくらい履きこなせないと。私なら走れるわよ」
レナさんの信じられない言葉に、私はギョッとして目をむく。