御曹司は箱入り娘を初夜に暴く~お見合いしたら、溺愛が始まりました~
一瞬視界が彼でいっぱいになると、トンと肩を押されて景色が反転した。「えっ」と戸惑いの声をもらすころには彼にベッドに組み敷かれ、私の上に乗られている。

「とおる、さん……?」

驚きなのか恐怖なのかは分からない、とにかく強い衝撃の鼓動がバクンバクンと胸で鳴り響く。

優しくキスをしてくれたときとは違う、狼のような目で見下ろしている透さん。
でもなぜだろう。全然嫌じゃない。

「いいわけないだろ。俺の大事な沙穂ちゃんを傷つけるやつは許せないよ」

体に火がついたように燃え上がった。
熱い視線が絡み合い、吸い寄せられるように唇が近づいていく。
ああっ……ダメだ。

噛みつくように奪われるまま、彼の激しいキスを受け入れた。ダメなのに、ダメなのにと頭で反発するのに抗えない。

「ん……ん、とおる、さ……」

口の中まで侵入されて、あまりの感覚に指先がピクピクと震えてくる。

ビックリしてる。でも、気持ちいい。透さんにならなにをされても嫌じゃない。
骨の髄まで、彼が好きでたまらない。

「沙穂ちゃんは俺のものだ。誰にも触れさせない」

キスの最中に彼がうわ言のようにつぶやく言葉は、私をさらに夢見心地にさせていく。
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