御曹司は箱入り娘を初夜に暴く~お見合いしたら、溺愛が始まりました~
◇◇◇

俺は目を覚ますために前髪をグシャグシャとかきあげ、深呼吸をした。
沙穂ちゃんを置いた寝室から離れ、ひと口水を飲み、リビングのソファにうなだれる。

不覚だ。あそこまで感情がコントロールできないとは。

今までは彼女に合わせ、同居でもそれなりのペースを保ってきた。好きな人と一緒にベッドで寝ながら一週間も我慢してきたんだぞ。まあ、キスは我慢できなかったけど。

ここまでくれば決して焦る気持ちはなく、じっくり時間をかけて、それこそ年単位で待つ覚悟もあった。

それが、ほかの男に口説かれていると知ったとたん、これだ。
沙穂ちゃんも誰にも言うなと泣いてせがむし、俺が沙穂ちゃんを守ってなにが悪いと頭に血がのぼって、我慢なんてきかなかった。
あろうことか押し倒して、馬乗りになってキスしてしまうなんて。
嫌われたかな……。

時期をみてきちんと告白しようと考えていたのに、結局思いの丈をぶちまけたし。
ああ……。どうしよう。
< 107 / 153 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop