御曹司は箱入り娘を初夜に暴く~お見合いしたら、溺愛が始まりました~
「え、ごめん。嫌だった?」
透さんは膝で上半身を起こし、両手を上げてなにもしないポーズをした。
もちろん嫌じゃない。むしろ透さんとなら続きをしてみたいって思うくらい。
でも、ダメなの。
「ごめんなさい……」
なんて言ったらいいか分からずとりあえず謝罪をすると、彼はずんと暗くなった。
しまった……! 傷つけちゃった。どうしよう。
「あのっ、透さんっ」
「いや、大丈夫だよ。焦った俺が悪い」
そんなことない!
しかし、言葉は出てこない。
言い訳ができないまま彼はすでに掛布団を整え、横になっていた。
「沙穂ちゃんがそばにいるだけで今は満足なんだ。ほかにはなにも望まないよ。もう寝よう」
「透さん……」
「おやすみ」
透さんは悲しみの表情を一瞬で穏やかなものに戻し、何事もなかったかのように目を閉じた。
私もそれに従い布団を引き上げる。
煮え切らない私を怒らないからって、彼に甘えっぱなしだ。
いつまでもこんなんじゃダメなのに、私は、自分に幸せになる権利があるのか不安でたまらないのだ。
透さんは膝で上半身を起こし、両手を上げてなにもしないポーズをした。
もちろん嫌じゃない。むしろ透さんとなら続きをしてみたいって思うくらい。
でも、ダメなの。
「ごめんなさい……」
なんて言ったらいいか分からずとりあえず謝罪をすると、彼はずんと暗くなった。
しまった……! 傷つけちゃった。どうしよう。
「あのっ、透さんっ」
「いや、大丈夫だよ。焦った俺が悪い」
そんなことない!
しかし、言葉は出てこない。
言い訳ができないまま彼はすでに掛布団を整え、横になっていた。
「沙穂ちゃんがそばにいるだけで今は満足なんだ。ほかにはなにも望まないよ。もう寝よう」
「透さん……」
「おやすみ」
透さんは悲しみの表情を一瞬で穏やかなものに戻し、何事もなかったかのように目を閉じた。
私もそれに従い布団を引き上げる。
煮え切らない私を怒らないからって、彼に甘えっぱなしだ。
いつまでもこんなんじゃダメなのに、私は、自分に幸せになる権利があるのか不安でたまらないのだ。