御曹司は箱入り娘を初夜に暴く~お見合いしたら、溺愛が始まりました~
就寝した深夜一時。ふと目が覚めた。
隣から透さんの規則正しい寝息が聞こえており、私は音を立てず、こっそりとベッドを抜け出した。
暗いままのリビングに出てコップで水をひと口飲み、すぐにシンクに入れる。
こみ上げる焦りをどうにかしなければとソファに座ってみるものの、まったく収まらない。
ぐすっと鼻が鳴り、ホロリと涙が落ちた。この三日間、ずっとこうだ。
透さんと想いが通じ合ったうれしさとは裏腹に、襲いかかる罪悪感。
透さんは美砂と結婚する気はなかった。彼にその気持ちがないのに計画は強行できない。というか私が、透さんを手離すなんてとても無理。
でもこのままではあの池畠さんが美砂の旦那さんになってしまう。なんとかしなきゃ。
誰か、ほかに素敵な男性はいない? 透さんと比べてしまっては誰も思いつかない。
「ああああ……」
考えすぎて顔を覆うと、テーブルに沈んだ。