御曹司は箱入り娘を初夜に暴く~お見合いしたら、溺愛が始まりました~
予感は的中し、怒りが頂点に達した透さんは「出てけ」と葵さんを玄関へ追いやる。私に助けを求めてくるが、気の毒だけど葵さんは一度退散したほうがいい。

私はソファに腰を抜かしたまま、連行されていく葵さんの声が聞こえなくなるまでじっとしているしかなかった。
「悪かったよ透~」という泣きそうな声が扉に遮られてかき消されると、玄関からは透さんだけが戻ってきた。

……すごく怒ってる。
私は緊張でソファに浅く座り直すが、彼は怖い顔のままこちらへズンズン近づいてくる。

「透さんっ、あのっ」

言い訳しなければと立ち上がろうとしたが、透さんは私をソファに押さえつけ、強引なキスで口を塞いだ。

「んんん……」

すごく強い力……! 反抗するつもりはないけどとても太刀打ちできない。
受け入れてソファに身を任せる。彼は先ほどの葵さんがしたように私の上にのしかかり、両手を頭の上で拘束した。

透さん、余裕のない表情をしてる。池畠さんから助けてくれたときもこうだった。
私に近づく男性を前にすると、いつも血相を変えて攻撃的になる。

ほかの男性だったら怖いと感じるかもしれない。……でも、透さんだとこんな姿も魅力的で、乱暴にされてもドキドキする。
私、変なのかな。
今も怒らせているはずなのに、このままひどいことをされてもいいなんて……。
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