日常(仮)
あかりとは、この高校に入学して出会った。
入学式の時点で隼人の隣にいる私が、周りからの噂の対象になるのは必然的だった。
私たちが施設で暮らしていることが噂にのって広まるのもあっという間だった。
最初は隼人目当ての女の子がたくさん声をかけてくれた。
「隼人くんと一緒にすんでるの?」
「隼人くんて小さい頃からかっこいいの?」
「隼人くん芸能人の友達連れてきたりする?」
どこに行っても、隼人、隼人。
私のことが知りたいんじゃなくて、隼人のことが知りたいのはあからさまだった。
ちょっと引っかかるものはあったけど、うまくやってた。
笑って曖昧に答えて、後は隼人に聞いてみてって口癖みたいに言ってた。
けどね、あかりは他の子と少し違った。
「髪の毛すごい綺麗だよね、いいなあ」
初めてしゃべった日に私のこと褒めてくれた。
「ねね、シャンプーなに使ってるの?」
キラキラ、ニコニコした表情で聞いてきたあかりの顔を今でも覚えている。
「もしかして、隼人くんと同じ?」
「隼人くん何使ってるの?」
周りにいた他の子にそう聞かれた。
結局、隼人かあ…って思った時に
「なんで、隼人くんのになるの!?私、心愛ちゃんのが知りたいんだけど」
口をとがらせるあかり。
嬉しかった。なんだろ、他の言葉で表せないまっすぐに「嬉しい」って気持ち。
小さなことで、他の人からしたらどうでもいいことかもしれないけど
私にとってはとても大きなことだった。
それから、あかりと仲良くなるはあっという間だった。
「今日、遊びに行こうよ」
「ごめん。今日早く帰らないといけないんだ」
本当は毎日でも、あかりと遊びに行きたい。
時間をきにしないで、遅い時間までおしゃべりしたりしたいけど
自分で施設の手伝いをする日を決めている。
お世話になっている分、役に立ちたいから。
「そっかあ。じゃあ、また今度ね」
「ありがとう」
あかりは私の状況をちゃんと理解してくれてる。
本当に出会えてよかったなと、心の底から思う。
まあ、恥ずかしくて直接は言えないけど。
入学式の時点で隼人の隣にいる私が、周りからの噂の対象になるのは必然的だった。
私たちが施設で暮らしていることが噂にのって広まるのもあっという間だった。
最初は隼人目当ての女の子がたくさん声をかけてくれた。
「隼人くんと一緒にすんでるの?」
「隼人くんて小さい頃からかっこいいの?」
「隼人くん芸能人の友達連れてきたりする?」
どこに行っても、隼人、隼人。
私のことが知りたいんじゃなくて、隼人のことが知りたいのはあからさまだった。
ちょっと引っかかるものはあったけど、うまくやってた。
笑って曖昧に答えて、後は隼人に聞いてみてって口癖みたいに言ってた。
けどね、あかりは他の子と少し違った。
「髪の毛すごい綺麗だよね、いいなあ」
初めてしゃべった日に私のこと褒めてくれた。
「ねね、シャンプーなに使ってるの?」
キラキラ、ニコニコした表情で聞いてきたあかりの顔を今でも覚えている。
「もしかして、隼人くんと同じ?」
「隼人くん何使ってるの?」
周りにいた他の子にそう聞かれた。
結局、隼人かあ…って思った時に
「なんで、隼人くんのになるの!?私、心愛ちゃんのが知りたいんだけど」
口をとがらせるあかり。
嬉しかった。なんだろ、他の言葉で表せないまっすぐに「嬉しい」って気持ち。
小さなことで、他の人からしたらどうでもいいことかもしれないけど
私にとってはとても大きなことだった。
それから、あかりと仲良くなるはあっという間だった。
「今日、遊びに行こうよ」
「ごめん。今日早く帰らないといけないんだ」
本当は毎日でも、あかりと遊びに行きたい。
時間をきにしないで、遅い時間までおしゃべりしたりしたいけど
自分で施設の手伝いをする日を決めている。
お世話になっている分、役に立ちたいから。
「そっかあ。じゃあ、また今度ね」
「ありがとう」
あかりは私の状況をちゃんと理解してくれてる。
本当に出会えてよかったなと、心の底から思う。
まあ、恥ずかしくて直接は言えないけど。