こんぺいとうびより
「あ~・・・。」
翌週定時過ぎのオフィス。一直は頭を抱えていた。
「新貝、動画編集どんな感じ~?」
所属する商品企画部食品チームのリーダーである真中英朗が、大きな海老せんべいをかじりながらやってきた。
「難しいですよ・・・カットしたりテロップ入れたり、効果音入れたり、すごくやることあって・・・退屈しないでいいテンポで進むように、見やすくて面白い動画作るのって大変なんだな。」
「あとさぁ、『インサート』とかっていうやつも必要だしな。食べてるところだけじゃなくて食べ物だけ映して美味しく見えるようにしないとさぁ。」
「えっ、動画作ってるんですか?」
ちょうどコピーから戻った璃子が食品チームの島の近くを通りかかった。
「そうなの。俺のブログの動画版。うちの新商品のアイスとかこないだ行ったお祭りの動画あげたら結構再生数多いんだけど、『内容いいのに編集がイマイチ』ってコメントも来てるんだよねぇ。」
真中はせんべいの最後のかけらを口に放り込むと腕を組んで眉をひそめる。
「えーっ!そんなのあるんなら教えてくださいよ。」
「あれぇ?部の一斉メールで送ったけどな。」
「あ、あたし派遣から直雇用になってメアド変わったから届いてないのかも!というか、あたし、学生の時の専攻、映像だったから動画編集出来ますよ。」
「ええぇっ?そうなのぉ!?」
「知らなかったですね。」
「え~っ、新貝さんには話しましたよ!どんな動画作ってたとかも。」
「そうだっけ?」
「ちょっとは興味持ってくださいよ~。共に働く仲間じゃないですか~。」
「そうだぞ、新貝。食いもんのことばっかり考えてるからだぞ。」
「それは真中さんじゃないですか。さっきの海老せんべいだって3枚くらい重ねて食ってたでしょ。」
「あ~ばれてたぁ?」
「あたし、編集やりたいです!!!」
璃子は鼻息荒く、ずいっと一直に近寄る。
翌週定時過ぎのオフィス。一直は頭を抱えていた。
「新貝、動画編集どんな感じ~?」
所属する商品企画部食品チームのリーダーである真中英朗が、大きな海老せんべいをかじりながらやってきた。
「難しいですよ・・・カットしたりテロップ入れたり、効果音入れたり、すごくやることあって・・・退屈しないでいいテンポで進むように、見やすくて面白い動画作るのって大変なんだな。」
「あとさぁ、『インサート』とかっていうやつも必要だしな。食べてるところだけじゃなくて食べ物だけ映して美味しく見えるようにしないとさぁ。」
「えっ、動画作ってるんですか?」
ちょうどコピーから戻った璃子が食品チームの島の近くを通りかかった。
「そうなの。俺のブログの動画版。うちの新商品のアイスとかこないだ行ったお祭りの動画あげたら結構再生数多いんだけど、『内容いいのに編集がイマイチ』ってコメントも来てるんだよねぇ。」
真中はせんべいの最後のかけらを口に放り込むと腕を組んで眉をひそめる。
「えーっ!そんなのあるんなら教えてくださいよ。」
「あれぇ?部の一斉メールで送ったけどな。」
「あ、あたし派遣から直雇用になってメアド変わったから届いてないのかも!というか、あたし、学生の時の専攻、映像だったから動画編集出来ますよ。」
「ええぇっ?そうなのぉ!?」
「知らなかったですね。」
「え~っ、新貝さんには話しましたよ!どんな動画作ってたとかも。」
「そうだっけ?」
「ちょっとは興味持ってくださいよ~。共に働く仲間じゃないですか~。」
「そうだぞ、新貝。食いもんのことばっかり考えてるからだぞ。」
「それは真中さんじゃないですか。さっきの海老せんべいだって3枚くらい重ねて食ってたでしょ。」
「あ~ばれてたぁ?」
「あたし、編集やりたいです!!!」
璃子は鼻息荒く、ずいっと一直に近寄る。