こんぺいとうびより
「・・・。」

───なんだ、この状況。ていうか玉川さんは俺の気持ちわかってるだろ・・・。

「・・・まぁ、友達(ヽヽ)ですよ。」

「ふぅ~ん。ほんとかなぁ?」

真中がニマニマしながら言うと、璃子も乗ってくる。

「ねぇ~本当はちょっとは好きだったりするかもしれないですよ?」

「そうだよねぇ~。」

真中と璃子は楽しそうに顔を見合わせる。

「もう、二人とも仕事の邪魔ですから!」

「やだぁ、新貝が怒ったわ~図星なのかしらぁ。」

おネエ言葉でからかう真中に璃子も続く。

「怒ってもイケメンだわぁ。」

「・・・はああ・・・なんなんだ。」

一直がため息をついたところに、葉吉がやって来た。

「・・・真中、ミーティング。」

「おおう!今行く~。」

真中がノートパソコンを取りに自席に向かうと、璃子もニッコリと一直に笑いかけてから弾んだ足取りで自席に戻っていった。一直は楽しげなその後ろ姿を一瞬だけ見つめてからパソコン画面に視線を戻した。
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