こんぺいとうびより
「俺のこと好き?」
鈴太郎は衣緒をじっと見つめてささやく。
「うん・・・どうしようもないくらいに・・・。」
自分の中の想いが大き過ぎて体が震えそうだ。
「じゃあ、俺がどうしようもないくらいに好きな衣緒のこと、もっと好きになって?少しずつでいいから。」
衣緒の頬に手を当てて言うと、みるみる彼女の目が潤んでくる。
「・・・あ、泣いちゃ駄目、だよね。これからまた皆の前に出るのに。こうすれば早く目乾くかな?」
懸命に目をパチパチする衣緒を見ていると胸がじんわりと温かくなってきて、鈴太郎はふっと笑い、遠い目をしながら窓の外を見つめる。
「あー、このまま帰りたいな。」
「え?」
「この姿のまま二人でゆっくりしたいけど、会場に行ったら皆がいるし、終わったらすぐ着替えなくちゃいけないだろ?」
心底残念そうに言う彼を見て衣緒は穏やかに微笑んだ。
「リンくんのさっきの白いタキシード姿も、そのグレーのベストもかっこいいけど、それ脱いでも今日は特別な日だよ。毎日少しずつ前に進んでいるけど、今日はその道の途中にある大事な通過点なんだと思う。」
春の柔らかな日差しが二人を包む。開け放った窓からほのかに花の香りがするようだ。
鈴太郎は衣緒をじっと見つめてささやく。
「うん・・・どうしようもないくらいに・・・。」
自分の中の想いが大き過ぎて体が震えそうだ。
「じゃあ、俺がどうしようもないくらいに好きな衣緒のこと、もっと好きになって?少しずつでいいから。」
衣緒の頬に手を当てて言うと、みるみる彼女の目が潤んでくる。
「・・・あ、泣いちゃ駄目、だよね。これからまた皆の前に出るのに。こうすれば早く目乾くかな?」
懸命に目をパチパチする衣緒を見ていると胸がじんわりと温かくなってきて、鈴太郎はふっと笑い、遠い目をしながら窓の外を見つめる。
「あー、このまま帰りたいな。」
「え?」
「この姿のまま二人でゆっくりしたいけど、会場に行ったら皆がいるし、終わったらすぐ着替えなくちゃいけないだろ?」
心底残念そうに言う彼を見て衣緒は穏やかに微笑んだ。
「リンくんのさっきの白いタキシード姿も、そのグレーのベストもかっこいいけど、それ脱いでも今日は特別な日だよ。毎日少しずつ前に進んでいるけど、今日はその道の途中にある大事な通過点なんだと思う。」
春の柔らかな日差しが二人を包む。開け放った窓からほのかに花の香りがするようだ。