こんぺいとうびより
「後ろを振り向いたら、今まで二人で歩いてきた足跡が見える。目の前はまだ何も見えなくてこれから何が起こるかわからないけど、リンくんとなら怖くない。私はまだまだダメダメだけど、時々こうやって自信をチャージしてもらいつつ・・・私頼りないと思うけどリンくんにも寄りかかってもらいつつ・・・これからもずっと二人で歩いていけるよ。」

衣緒の力が込もった言葉に鈴太郎は切ない表情になると、彼女の前髪をよけておでこに軽くキスをして、ふわりと優しく抱きしめた。

「・・・本当はもっと強く抱きしめたいけど、止まらなくなりそうだからこれくらいにしとく。どう?自信チャージ出来た?」

「・・・ちょっと足りない、かな・・・?」

衣緒の返答に鈴太郎は驚いて目を丸くする。

「そういうこと言うようになったんだ・・・。」

今度は気持ちが溢れるまま、ぎゅーっと抱きしめる。

「充電ならぬ、ぎゅー電だね。」

幸せそうに言う衣緒をしばらく抱きしめてから、鈴太郎は彼女の耳元でささやいた。

「ちゅー電もする?」

衣緒は体がぞくっとするのを感じた。彼女の答えを待たずに鏡の中の二人の唇が重なる。

抱きしめられて予熱されていた体が本格的に加熱されどんどん熱くなっていく。

鈴太郎がもう少し深みに進もうとしたその時、ドアがノックされ係の人が呼ぶ声がした。
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