こんぺいとうびより
「・・・はい、5秒。」

離れると一直は涼しい顔で言った。

「~~~~~っ!!!」

「行こう。」

璃子はスタスタと歩いていく一直の後ろ姿を睨み付ける。

───ばかーっ!顔まで洗えなくなっちゃうじゃないの!!というか、何も思っていない人に対してほっぺにチューなんてしちゃうんだ・・・そうだよね、海外では挨拶だもんね・・・。

「待ってくださいよー!」

切ない気持ちを振り払って追いかけ隣に並ぶと彼は前を見たまま言った。

()は負けないから。」

「!!」

璃子は思わず立ち止まる。

「何?」

「だって今『次』って!!」

「負けっぱなしで終われるわけないし。俺が勝つまで勝負は続くから。」

「そんなこと言われたら、ぜっっったい負けられないじゃないですか!今日から特訓だ!うをー!」

「あそ。」

意気込む璃子を見て微笑みながら言った。

───本当俺、玉川さんといるとよく笑ってるな・・・。
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