こんぺいとうびより
「へ?」

その言葉に驚いて振り返った璃子に一直は言った。

「ギャップ萌えだね。」

「・・・・・もーっ!何ですか!」

「自分がそういう風に言えって言ったんでしょ。」

「そ、そうですけど・・・。」

ポットのお湯が沸く音がする。璃子の心も沸騰しそうだった。

「・・・え、えっと、緑茶とほうじ茶、どっちがいいですか?両方とも友達にもらったもので美味しいんですよ。」

「・・・じゃあ、ほうじ茶で。」

───『友達』か・・・。

また(ヽヽ)ハンサムな友達連れて。』・・・総菜屋のおばさんの言葉を思い出す。

「玉川さんて、友達多そうだよね?」

「あ、ええ、まあ多いというか、よく遊びに来たりはします。」

「その・・・男友達も来るの?」

「来ますよ。この狭い部屋で皆で鍋パとかタコパしたり。」

「・・・男友達が一人で遊びに来たりは?」

「え?まあ、何回かは・・・。」

「ふーん・・・。」

一直はおもむろに立ち上がるとお茶を()れる璃子の後ろに立ち、彼女を後ろから抱きしめた。
< 41 / 189 >

この作品をシェア

pagetop