こんぺいとうびより
「えっ?えーっ!?!?何ですか!?!?」

背中に一直の体温を感じ全身が熱くなる。自分の体に回された彼の大きな手をじっと見つめてしまう。

「・・・ちょっとはおとなしくしたら?」

耳元で聞こえる彼の声は熱を帯びていて初めて聞く声のように感じる。体が密着しているせいか、耳にだけではなく体全体にその声が響くようだ。

「だだだだって・・・なんで急にこんなこと・・・。」

「・・・ムカついたから。」

「な、何に!?」

「何でもいいでしょ。」

一直はそう言い捨ててパッと離れた。

「トイレかりていい?手も洗いたいし。」

「・・・ど、どうぞ。そこのドアで、洗面所は隣です。」



トイレから出ると璃子はお茶を持って部屋に行っていた。

隣のお風呂兼洗面所で手を洗う。鏡に映る自分の顔は頬を赤く染めていた。

───何やってんの俺───・・・!?

その顔の隣に映るものに目が釘付けになる。

慌てて隠そうとしたのかシャワーカーテンが閉まりきっておらず、ピンク色の姫系下着が干されているのが見える。

───そりゃ、中身は乙女って言ってたけど・・・こういうこと!?いつもあのクール系の服の下にこんなのつけてんの・・・?それか勝負下着!?え、じゃあ今はどんなのを・・・?

ごくり、とつばを飲み込むと、鏡越しではなく直に見てしまいそうな衝動を抑えつつ廊下に出た。
< 42 / 189 >

この作品をシェア

pagetop