こんぺいとうびより
「・・・もー、からかわないでくださいよ・・・。」

───ほっぺのキスとか後ろからのハグとか・・・キュンとすることすると、あたしがいちいち騒ぐから反応を楽しんでるんだろうな・・・。

「別に。そういうつもりはないよ。」

「じゃあ、どういうつもりで・・・!?!?」

一直は答えるかわりに身を乗り出すと璃子の持つナゲットにかじりついた。指に彼の唇が触れ、慌ててナゲットを離す。

「ファストフードのとは違うね。ボコボコしてて手づくり感がある。これはこれでうまい。」

「そ、そうですよね。おいしいですよね。何個でも食べられそう。」

動揺を隠すため手に残った自分の分のナゲットを勢いよく口に放り込むと、もう1つのナゲットを袋ごと一直の方に近づける。

「どうぞ。あたしはもういいですから。」

「何個でも食べたいんじゃないの?」

「あたしはいつも食べてるから。新貝さんが食べてください。」

「じゃ、次は俺が食べさせてあげるよ。」

いたずらな表情になる。
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