こんぺいとうびより
その日の昼休みが終わりに近づいた頃、外でランチをしてきた璃子がコーヒーを入れに休憩室に行くと、一直が数人の女性達に囲まれていた。
「企画部の新貝さんですよね?」
「・・・そうですけど。」
一直は怪訝な顔で答える。
「突然だけど、私達と飲みに行きません?私達今、『他部署の人と交流しようキャンペーン』やってるんです!」
「あたしたちの部署って男性は年配の方ばかりで、同年代の男性がいなくて。ほら、色々考える年齢だし、情報交換したいなって。」
「はぁ・・・。」
きゃっきゃと盛り上がる女性達に彼は明らかに迷惑そうにしている。
「部署の他の男性とか連れてきて頂いてもいいですし、軽い気持ちで行ってみませんか?食べたい物があればお店リサーチして予約しますんで!」
「・・・いや、俺は・・・。」
「新貝さん!」
璃子は思わず大きな声で叫んでいた。
「「「!?!?」」」
女性達が一斉に璃子の方を見る。
───あの時トイレで話していた人達かも・・・。
璃子は女性達からの刺さるような視線を感じつつ、つかつかと一直の前までやって来ると、彼女達に一瞬目を合わせる。
女性達は突然大きな声を出して大股で歩いてきた背の高い璃子の迫力に押されていた。
「お話し中すみません。今日アップする動画の件で急いで確認したいことがあるんです。」
有無を言わさぬ口調で言う。
「わかった。すみません。」
一直は女性達に言うと璃子の後について出ていった。
「企画部の新貝さんですよね?」
「・・・そうですけど。」
一直は怪訝な顔で答える。
「突然だけど、私達と飲みに行きません?私達今、『他部署の人と交流しようキャンペーン』やってるんです!」
「あたしたちの部署って男性は年配の方ばかりで、同年代の男性がいなくて。ほら、色々考える年齢だし、情報交換したいなって。」
「はぁ・・・。」
きゃっきゃと盛り上がる女性達に彼は明らかに迷惑そうにしている。
「部署の他の男性とか連れてきて頂いてもいいですし、軽い気持ちで行ってみませんか?食べたい物があればお店リサーチして予約しますんで!」
「・・・いや、俺は・・・。」
「新貝さん!」
璃子は思わず大きな声で叫んでいた。
「「「!?!?」」」
女性達が一斉に璃子の方を見る。
───あの時トイレで話していた人達かも・・・。
璃子は女性達からの刺さるような視線を感じつつ、つかつかと一直の前までやって来ると、彼女達に一瞬目を合わせる。
女性達は突然大きな声を出して大股で歩いてきた背の高い璃子の迫力に押されていた。
「お話し中すみません。今日アップする動画の件で急いで確認したいことがあるんです。」
有無を言わさぬ口調で言う。
「わかった。すみません。」
一直は女性達に言うと璃子の後について出ていった。