キミと、光の彼方へ。
「お姉ちゃん何してんの?」


私がボケッとしていると狭い庭から声を掛けられた。


「砂汐奈(さゆな)帰ってたんだ」

「お姉ちゃん聞いてなかったのぉ?さゆ、12時で終わりって言ったじゃん。ずっと草むしりして待ってたんだよー」

「そっか。ごめんごめん。今からお昼作るね。お素麺でいい?」

「うん、いいよ!」


私の妹は小学2年生、まだ一桁の7歳。

砂汐奈という、私と同じくらい珍しい名前のお転婆娘だ。

私とは違って運動神経が良く、勉強もそこそこ出来る。

それに加え、性格も明るくて、顔もキレイな卵形でパッチリ二重。

身長は今の時点で平均より10センチも高い。

ずんぐりむっくりで童顔の私とは天と地の差。

同じ親から産まれたとは思えない。

そんな妹を見る度、自分が惨めに思えてくる。


「ねえ、お姉ちゃん」

「何?」


両手に草を持った砂汐奈のために玄関の扉を開け、先に入れてあげる。

そして靴箱の上にある大量のごみ袋を入れる籠から1つレジ袋を取って広げた。

砂汐奈は迷わず草を入れてなぜかにんまり笑った。


「お姉ちゃんさぁ、海里くんのこと好きでしょ?」

「うぇっ!なっ...、何よ急に?!」

「急でもないよー!ずっと思ってた!海里くん見るお姉ちゃんの目、すっごくキラキラしてるもんっ!」

「キラキラ...」

「うんっ!キラキラだよ!そうだなぁ...ママのネックレスくらいキラキラしてる!」


子供というのは分からないようで分かっている。

砂汐奈くらいの時、私もこんなこと言ってたのかな?

まさか妹にバレてるとは...トホホである。

どう切り抜ければいいものか分からず、私は取り敢えず靴を脱いで台所に足早に向かった。


「ちょっと~お姉ちゃんっ!」


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