キミと、光の彼方へ。
「桑嶋~また明日~」


私のことを見つけたら手を振ってくれる。

その優しさに、あの夏、私は救われていた。

でも、今は......今は......分からない。

クラゲのように大きな海の中を浮遊していて分からない。

ただ、ふわふわと目的もなく、浮かんでいるだけ。

そんな私は、とにかく現状維持を大切にする。


「うん、またね」


そう言って軽く手を振った。

これが正解だと思い込むことにした。

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